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剛 ing 舞依
第11章 舞依と真弥
それでもやっぱり物足りなーい
と思っているのは俺だけではなかった

昼休み
家庭科準備室
舞依の普段の手伝いで得たシフトパターンだと
今日この時間は人が来ないということで

心おきなく濃厚キスターイム

薄暗い部屋の中で
ギュウッと抱き合い
甘くトロける唇の重なり

遠くのガヤガヤ声はフェードアウトし
時が止まったかのように
恍惚の中に浸り込む

「…んっ」
いつからだったか
剛くんはただ抱きしめるだけでなく
肩、背中、腰へと
ゆっくり優しく手を回すようになった
するとトロける身体に膜ができたような感じで
心地良さが増す
さすがは本人としか言い様がない…

その手が脇腹を通って這い上がり
胸に到達すると
身体の膜がビリッとして固い殻になり
とたんに身体の感覚が敏感になる

「…んんっ!」
大きな手が胸を包み込み動くと
じんわりとした気持ち良さが滲み出てくる

これもさすがは本人の技
生地の厚いブレザーを含めた4層の布越しに
捉えられた胸先から
気持ち良さが快感に昇華される
思わず上げそうな声は
唇を伝って剛くんに呑み込まれる

って

ちょっと

ここじゃマズイって

って頭の片隅で思っても
身体の外も中も剛くんに委ねられてる




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