この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠の恋
第4章 神様……

絵里子は頼朝に「……もう無理……」と弱音を吐いた
「栞奈ちゃん本当に……頑固で言う事を聞きやしないんだもん……」
「………アイツ、そう言う所があるからな!」
頼朝は本当に優しい顔で………そう言った
「……頼朝は……本当に栞奈ちゃん愛してるんだね」
絵里子はそう呟いた
「……愛してるから……僕じゃダメなんだ……」
「………頼朝……」
頼朝の髪は抜け落ちて……
前のような元気さはなかった
「頼朝……治ったら……」
「………治っても栞奈なんてご免だ……」
頼朝はそう言った
絵里子は耐えきれなくなって……
病室を飛び出た
こんなにお互い愛し合っているというのに……
何故……
何故……
絵里子は辛くて堪らなかった
神様は随分と意地悪………なんだ
絵里子は悔しくて悔しくて……堪らなかった
病気さえ……なかったら
あの二人は結婚して幸せに暮らしただろうに……
また互いに思いを残している栞奈と頼朝に……
何もしてやれなくて……
絵里子は辛くて泣いた

