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第5章 スタート

栞奈と頼朝は入籍した

親や家族への報告は、入院している頼朝に変わって姉の絵里子が石田の家に出向いてした

絵里子は包み隠さず頼朝の病気を……

家族に伝えた

それでも栞奈は……頼朝と入籍した事を伝えた

兄の雅敏は栞奈を見た

栞奈は胸を張り前を向いていた

自分の選んだ道を逝くのだと……その姿を見れば解る

雅敏は「栞奈が選んだのなら……それで良いよ
だから……誰よりも幸せにおなり…」と抱き締めて

額に優しいキスを落とした

「………お兄ちゃん……」

「おめでとう栞奈
どうせお前の事だから脅して……なんだろ？」と笑った

「あら、お兄ちゃん……よく知ってるじゃない！
そう、一度捨てられたからね
殴り飛ばしてやったわ！」

栞奈はそう言い笑った

雅敏は絵里子を見て

「………こんなお転婆は頼朝君しか貰ってくれないよ」

と、笑っていった

「頼朝のひねくれた性格もね
栞奈ちゃんしか貰ってくれないわ」

と絵里子は笑っていった