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永遠の恋
第5章 スタート
どうしてこんなに強いんだろ?
ひ弱そうに見えるのに……
栞奈の芯は強い
踏まれても踏まれても……
起ち上がる雑草のように……
栞奈はめげない
頼朝を支えて、何時も励ましてくれる
栞奈がいなかったら………
今頃自分はどうなっていたんだろ?
考えるだけで怖い………
栞奈の存在は、いるだけで陽だまりだ
「クソ……痛ぇな!」
毒突いていても……陽だまりだ
絵里子は笑っていた
美希も見守って笑っていた
栞奈は頼朝や家族に見守られて2186グラムの男の子を出産した
名前を「一歩」かずほと名付けた
健康にすくすく育って欲しい……
そんな一歩を踏み出す我が子の行く先が……
明るいモノであります様に……頼朝の願いを込めて付けた名前だった
頼朝の脳腫瘍の症状は早期発見と言う事もあり、迅速な判断と処置により脳腫瘍は小さく出来た
小さくなった脳腫瘍を摘出手術して取り除いた
その総てのオペに栞奈は付き添った
大きなお腹で栞奈は頼朝を支えた
頼朝は栞奈と共に……
闘病生活を乗り切った
普通の生活に戻り生活を始めた
そんな日常に紛れても、忘れちゃいけないのが
癌の再発だった
5年間
再発しなかったら………
癌のリスクは低下する
栞奈は手帳にその日が終わると×を書いて
毎日を送っていた