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永遠の恋
第8章 現実は厳しく…


頼朝は再発していた

今度はグレード3の神経膠腫(グリオーマ)と診断された

オペの出来るステージではないと告げられた

入院した頼朝はやはり栞奈に……

「別れよう」と同じ台詞を言うのだ

今度は放射線治療の効果は望めそうもなかった

死を待つだけの存在に……

栞奈まで巻き込みたくはなかった

頼朝の愛だった

「また捨てる気なんだ?」

「………お前はまだ若い……」

「私は頼朝を選んだの
頼朝と共に生きると決めたの」

「………栞奈……」

「だって頼朝から逃げたら子供達に顔向けできないじゃない……
望んで生まれて来てくれた子達に……誇れないじゃない」

「………栞奈……あと一年だったのに……」

俺が何悪いことをしましたか?神様

人を殺した訳でも

人を騙した訳でもない

普通にまじめに生きてきて……

何故………こんな仕打ちを受けなければならないのですか?

死にたくない!!!

誰が死にたい

生きてわが子の成長をみたいに決まってる

なのに……それさえ出来ないと言うのか?

何故なのですか?

何故……

何故………

幸せが掌から…………

すり抜けていくのですか?




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