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永遠の恋
第8章 現実は厳しく…


病気が再発した日

頼朝は栞奈を抱き締めて泣いた

いっそ……一緒に死んでしまおうか……

そう思った

栞奈なら笑って「良いわよ!」と言ってくれるだろう

頼朝は自分がいなくなった日を考える

自分がこの世から消えた日を想う

そして生きてるうちに………

書き記しておこうと心に決めた

世を儚むのは誰にでも出来る

だが、儚んでばかりでいても

自分は遺せない

子供達に……何を語ろうか?

子供達に何を遺そうか

去り行く自分に何が出来る??

涙が涸れ果てた頭で、頼朝は考えた

神様

貴方は本当に意地悪な方だ

命なんて要らないと捨てる人もいるじゃないですか

俺は命は要らないなんて言ってない

なのに………俺から命を奪うのですね………


妻を想えば……

胸が痛くなる

自分が死んだ後……

君は如何するのかな?

再婚する?

俺よりも愛する人を見つける?

俺以外の奴と!!


仕方ない


自分は死んで逝くのだから……


頼朝は思いっ切り壁を殴り飛ばした

痛みを感じる

その痛みこそが……

自分が生きてる証のように感じた………




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