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あいの向こう側
第10章 眺める街
オフィスに戻ると、

他の社員たちはひたすらPC画面を睨みカタカタと叩いている。



俺が勤務しているのは、
全国チェーンの24Hスーパーのデザイン部。


大手スーパーで今の時代に全国チェーンなのだから、有り難いっちゃー有り難いのかもしれない。



しかし、
デザイン部だけはこのオフィスビルのひと階にある。

本社ビル内に無いという……。


全国のチェーン店舗で毎日毎日使われる大量の広告・割引シート・商品紹介のポップ………

謂わば紙類は全てこの狭いオフィスで作成している。


スーパー激戦時代をとうに過ぎ、
生き残るためにはデザイン発注から作成までを社内で行おうという策。



得策か暴挙か未だに謎である。

何せ、
デザイン部は24時間365日休みがないのだ。


本社から大量発注される注文用紙に倣ってひたすら作成していくだけ。


(駒だよなぁ…)
俺は自分のデスク――PC周りは雑誌・資料・プリント類で埋め着くされている―――に戻って椅子に座った。




『湯井【ゆい】さーん、
チョコ食べます?』
咥えタバコのままPCを叩いていると、
後輩・藍田七緒【あいだななお】がチョコレートの箱を差し出した。
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