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あいの向こう側
第10章 眺める街
専門学校または美大・芸大のデザイン科を卒業して、
夢を描き入社する。



―――ところが夢と現実は違うどころじゃない。


低給料で24Hフル稼働という、
あり得ない労働条件のため大体の新入社員は1ヶ月経てば辞めていく。



今年頭に入った新卒の男女は2人共に辞職した。



『いや、要らない。
ありがとね』
俺は手をヒラヒラ振る。


『えー、美味しいんですよー。
ラズベリー入り!
一粒だけ食べてみて下さいよー』



『あー、んじゃ俺もらっていい?』
隣から薬袋弦【みないゆずる】がチョコに手を伸ばす。

『薬袋はダメっ!
先月血圧引っ掛かったでしょー』


藍田七緒と薬袋弦。

この2人は脱落せず、
入社して3年居る。


共に25歳のはず。




デザイン部自体、
直ぐ辞めていくから6人しか居ないのだ。


俺は何時の間にか最年長になってしまった。

28歳。


専門学校を卒業してデザイン事務所に一年勤め、
理想と現実の違いに悩んで退社。

そして入ったのがここだった。


自分でもどうかと思うが、そのままズルズル続けて今に至る。



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