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あいの向こう側
第11章 痣が消えない
―――俺は、
22歳の時に結婚して10ヶ月で別れた元妻がいる。
といっても向こうの不貞(結婚前から二股だった)
で出ていったから、
それっきり一度も会っていない。
自分も若かったし、
至らないところがあったんだと思う。
だけど………………
婚姻時に何度か目にした、
元妻の首元の赤い痣だけは許せなかった。
俺がつけた痕じゃない、
咬まれたような血の滲み。
ポンポン、と頬を叩かれてハッとした。
『どしたの?
眠い?寝るー?』
sexのあと、
横になっていたらウトウトしたようだ。
22歳の時に結婚して10ヶ月で別れた元妻がいる。
といっても向こうの不貞(結婚前から二股だった)
で出ていったから、
それっきり一度も会っていない。
自分も若かったし、
至らないところがあったんだと思う。
だけど………………
婚姻時に何度か目にした、
元妻の首元の赤い痣だけは許せなかった。
俺がつけた痕じゃない、
咬まれたような血の滲み。
ポンポン、と頬を叩かれてハッとした。
『どしたの?
眠い?寝るー?』
sexのあと、
横になっていたらウトウトしたようだ。