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あいの向こう側
第12章 みなとみち
2人は殊更フレンドリーだった。


水を買ってきて飲ませてくれ、
携帯の番号とアドレスを交換して当時わたしが(仮宿のようだったが)住んでいたセーヌ川近くのルーアンまでちょくちょく遊びにやってきた。




2人はパリに住んでいる学生だという。


芸術大学に在籍しマリという女性は建築デザインを、
ニックという男性は彫刻を専門に勉強しているといった。



マリはバイトでヌードモデルをしていたし、
ニックは漁の手伝いで日銭を稼いでいた。



堅苦しい規律の塊のような〔日本国〕の裏側で、
その日暮らしのように生きている2人を見てわたしは新鮮に感じた。


美しいものは何でも美しいと言い切るマリ。

彫刻さえできれば楽しくて仕方がないと笑うニック。


仲が良くなって3人で行動することが増えた。

ニックは何処に居ても突然スケッチブック(携帯していた)
を出してデッサンを始める。

わたしが鳩にコーンをやろうと前屈みになったとき、「サワコ、そのまま動かないで!」と書き始めたこともあった。


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