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あいの向こう側
第12章 みなとみち
裏がない、天真爛漫なマリ。
ある休日の昼だった。
わたしがベッドで寝入っていると、
ドアを叩く音がしてマリが来訪した。
わたしはマリを迎え入れてから再び寝る。いつものことだ。
夏の終わり頃だった。
タンクトップのワンピースを着たマリが、
わたしのベッドにごそごそと入ってきた。
わたしは『………何よぉ、眠い……』
と文句をいった。マリは悪戯っ子のような部分もある。
うとうとしていると、
つと脚の付け根にひんやりしたマリの手が触れた。
(いつもの遊びね?)
半分寝ながらそう思って放置していると………
マリの手がわたしのタンクトップの裾から入ってきて薄い胸をまさぐる。
背後からだ。
と思ったら、
今度はショートパンツの中に手が伸びてショーツをまさぐり、
果ては茂みまで弄り始めた。
さすがにわたしは目が覚めてしまい、
『ちょっと、マリ……
度が過ぎるわよ』と少し怒った。
体を起こして伸びをし、
潜り込んでいるマリを睨んだ。
―――――え。
マリはいつもは「悪戯が見つかった少女」のように照れ笑いをする。
けれど、その日わたしの瞳に映ったのは真剣に見詰める「1人の女の顔」だった。
『………どうしたの?マリ(笑)何だか様子が変よ』
わたしは戸惑いを誤魔化すように笑った。
が、マリの薄茶色の大きな瞳が笑わない。
『………サワコ、
触らせて。サワコ、わたしはいつもあなたのことばかり考えている。
愛しくて堪らないの』
彼女は震える声でそう囁いた。
ある休日の昼だった。
わたしがベッドで寝入っていると、
ドアを叩く音がしてマリが来訪した。
わたしはマリを迎え入れてから再び寝る。いつものことだ。
夏の終わり頃だった。
タンクトップのワンピースを着たマリが、
わたしのベッドにごそごそと入ってきた。
わたしは『………何よぉ、眠い……』
と文句をいった。マリは悪戯っ子のような部分もある。
うとうとしていると、
つと脚の付け根にひんやりしたマリの手が触れた。
(いつもの遊びね?)
半分寝ながらそう思って放置していると………
マリの手がわたしのタンクトップの裾から入ってきて薄い胸をまさぐる。
背後からだ。
と思ったら、
今度はショートパンツの中に手が伸びてショーツをまさぐり、
果ては茂みまで弄り始めた。
さすがにわたしは目が覚めてしまい、
『ちょっと、マリ……
度が過ぎるわよ』と少し怒った。
体を起こして伸びをし、
潜り込んでいるマリを睨んだ。
―――――え。
マリはいつもは「悪戯が見つかった少女」のように照れ笑いをする。
けれど、その日わたしの瞳に映ったのは真剣に見詰める「1人の女の顔」だった。
『………どうしたの?マリ(笑)何だか様子が変よ』
わたしは戸惑いを誤魔化すように笑った。
が、マリの薄茶色の大きな瞳が笑わない。
『………サワコ、
触らせて。サワコ、わたしはいつもあなたのことばかり考えている。
愛しくて堪らないの』
彼女は震える声でそう囁いた。