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あいの向こう側
第12章 みなとみち
何度も達し、
わたしもマリをまさぐり弄り、必死になって一点を探した。



嫌悪感などなく、
寧ろ嬉しさや気持ち良さばかりで………


わたしはその日からマリが訪れるのを心待ちするようになった。






『サワコ、貴女の体は温かいガラスのようだわ』

いつだったか……

休日いつものように眠っているわたしをマリがくすぐりながら起こし、
キスを交わして性を交わした。

しばらく没頭したあと、
汗ばんだ体を休めているときマリがそう言った。

『温かいガラス?
何それ(笑)
高温過ぎて触れないわよ』
わたしは笑った。



マリは大きな瞳をぐるりと動かし、
『溶けてる状態のじゃないわ。
たとえよ、たとえ。
見た目には冷たそうなのに、触ると温かいの。でもガラスはガラス』


わたしは意味が分からなかったけれど、
マリの瞳が可笑しそうに笑っていたから嬉しくなって再びマリの脚を持った。



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