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あいの向こう側
第12章 みなとみち
マリは『ああっ』
と艶かしい声を挙げる。
戯れのような遊びのような、
性技の交わし合いが続いた。
どちらかがくたくたになって動けなくなるまで、
繰り返し繰り返しわたしとマリは遊んだ。
秋が深まり、
通りに枯れ葉が舞う。
休日、いつものように昼まで寝入っていた。
ドンドンと扉が音を立てて、わたしは驚き跳ね起きた。
『なぁに?!
もう、マリ!大きな音を出さないで』
わたしは怒ったフリをしながら扉を開いた。
マリが俯いて立てっている。
『どうしたの?』
いつもと違う様子のマリを不思議に思って、
訊ねた。
『――いつもこうやって遊んでるんだね』
ニックの声がする。
わたしはまるで悪戯がバレた子供のように、
「まずい」という顔をした。
隠さなければならないことじゃないのに、
なぜか後ろめたさを激しく感じる。
ニックが怒っていることが見て取れたから。
『マリ、入れよ。
サワコ、僕も混ぜてくれよ?』
ニックは普段の穏やかさがなく、
苛ついていた。
『ちょっと待って……』
わたしが止めるのも聞かずに、ニックはマリの腕を引っ張り部屋に入ってきた。
と艶かしい声を挙げる。
戯れのような遊びのような、
性技の交わし合いが続いた。
どちらかがくたくたになって動けなくなるまで、
繰り返し繰り返しわたしとマリは遊んだ。
秋が深まり、
通りに枯れ葉が舞う。
休日、いつものように昼まで寝入っていた。
ドンドンと扉が音を立てて、わたしは驚き跳ね起きた。
『なぁに?!
もう、マリ!大きな音を出さないで』
わたしは怒ったフリをしながら扉を開いた。
マリが俯いて立てっている。
『どうしたの?』
いつもと違う様子のマリを不思議に思って、
訊ねた。
『――いつもこうやって遊んでるんだね』
ニックの声がする。
わたしはまるで悪戯がバレた子供のように、
「まずい」という顔をした。
隠さなければならないことじゃないのに、
なぜか後ろめたさを激しく感じる。
ニックが怒っていることが見て取れたから。
『マリ、入れよ。
サワコ、僕も混ぜてくれよ?』
ニックは普段の穏やかさがなく、
苛ついていた。
『ちょっと待って……』
わたしが止めるのも聞かずに、ニックはマリの腕を引っ張り部屋に入ってきた。