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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
なぜだろう。
『先輩!
いっしょに帰りませんか?』
歩いていたら背後から後輩の登坂真衣【とさかまい】が小走りに俺の隣に来た。
俺はニコッと笑い、
『おつかれー。
駅同じだもんね』と応える。
イベント会社に入社して3年。
26歳の俺は、自分でいうのも何だけど女に不自由しない。
真衣は昨年入った子で、
たしか24歳。
肩までの緩いウェーブを揺らし、
ヒール音がコツコツと鳴っていた。
同僚をネタにして笑いながら肩を並べて歩く。
俺は真衣に合わせて歩幅を少し狭くした。
初夏の風が前方からフワッと吹く。
『先輩!
いっしょに帰りませんか?』
歩いていたら背後から後輩の登坂真衣【とさかまい】が小走りに俺の隣に来た。
俺はニコッと笑い、
『おつかれー。
駅同じだもんね』と応える。
イベント会社に入社して3年。
26歳の俺は、自分でいうのも何だけど女に不自由しない。
真衣は昨年入った子で、
たしか24歳。
肩までの緩いウェーブを揺らし、
ヒール音がコツコツと鳴っていた。
同僚をネタにして笑いながら肩を並べて歩く。
俺は真衣に合わせて歩幅を少し狭くした。
初夏の風が前方からフワッと吹く。