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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
こういうちょっとした気遣いが女を寄せ付けるのかなと思う。
あと、多分…………癖がない容姿だから。

真衣はクスクス笑いながら『先輩、
帰って一人だと寂しくなりません?』と話題を変えた。


『寂しいかなあ?
フツーだよ。ペット飼うのも面倒だしね』
俺は自宅アパートで夕飯を作って待っているだろう明莉【あかり】を頭に浮かべた。


会社では彼女はいないことにしている。


なぜかというと、そりゃあもちろん。

真衣が俺のスーツの袖を掴み、
『駅まで…………でしょうか』
と上目遣いに俺を見る。


こういうことを楽しむためだ。


















『あっ………んんっ』
『真衣ちゃん、かわいー……』

近くのホテルで真衣と絡み合う。

白い肌に、なだらかな曲線の腰や脚。


真衣はすごく可愛いわけでもなく、
ブスでもない。

至ってフツーにかわいい。


シャワーを浴びて直ぐ、
ベッドに押し倒した。

真衣の肌は柔らかい。


______この間の居酒屋のバイトの子のが胸が大きかったな…………


『真衣ちゃん、
びしょぬれだよ?』

指で弄っただけで真衣は濡れた。

『やだっ、恥ずかしい……ああんっ』

真衣は仰向けで脚を開き、
背中を仰け反らせ喘ぐ。

恥ずかしい、って。
自分から誘ってきたのに……………
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