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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
俺は女子っぽいひょろひょろした優男2人を見る。


『ああ、ごめんなさい(笑)
疲れてんのかな?霞み目で』
目を擦る。

スウェットに着替えてリビングを通過すると、
『帰ろうって、いくら何でも彼氏さんに失礼だよ』
『えー、
いいよ~。半分あたしの家なんだし』
『だって彼氏さん勤めでしょ?
うるさいし迷惑だよ』


………………泊まらせる気満々らしい明莉に、
男が俺に気を遣ってお開きを提案している。


『あー、いいですよ。
俺物音も気にしないんで……
どうぞ眠くなったら掛け布団ここにありますから』
俺は奥の部屋を指さした。




デザイン関係者というのは仕事柄なのか?
生活時間帯が不規則らしい。

明莉は昼間眠って夕方からPCと格闘している日もあれば、
朝早くからクライアントと打ち合わせだと出て行く日もある。
丸2日寝ずにデザインをしているときもあった。


だからなのか、
寛容だし悪い言い方をしたらルーズだ。








ま、
だから俺の「遊び」にも気づかないんだけどね。


仕事の飲み会で知り合い付き合って1年半。
いっしょに住み始めて半年になる。

明莉の寛容さ・ルーズさが、
楽なのかもしれない。
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