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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
『気にしないで楽しんでってください』
『えー、
すみませーん』
黒髪ロングの女子が俺に微笑みながら頭をさげた。
『皆さんデザイナーさん?』
俺は訊ねる。
明莉がへらへらと笑い『そうだよー。
こっちが琢磨【タクマ】でぇ、こっちが鯨【クジラ】でー、若菜【ワカナ】は何回も来てるよね』
とメンバーを順に紹介する。
優男の一人と目が合った。
肩幅が狭くて痩せている。
茶髪が長めだ。
しばし目線が絡んだ。
若菜、ってコは覚えてないけど何度も会ってるらしい。
『若菜ちゃんいつもありがとねー(何が)。
じゃ、俺シャワー浴びて寝ますんで…………』
軽く流してバスルームに向かおうとした。
ふと、脚を止める。
『____くじら?』
振り返った。
『本名ですか?』
つい気になり、訊ねた。
すると明莉が琢磨とやら___こちらはウェーブがかった黒髪が肩まである____
の肩をバシバシ叩きつけ、
『あははは!
本名なんだよねー?
江藤鯨【エトウクジラ】っていうんだよ~。
クジラは無いよねー(笑)』
と大笑いした。
『えー、
すみませーん』
黒髪ロングの女子が俺に微笑みながら頭をさげた。
『皆さんデザイナーさん?』
俺は訊ねる。
明莉がへらへらと笑い『そうだよー。
こっちが琢磨【タクマ】でぇ、こっちが鯨【クジラ】でー、若菜【ワカナ】は何回も来てるよね』
とメンバーを順に紹介する。
優男の一人と目が合った。
肩幅が狭くて痩せている。
茶髪が長めだ。
しばし目線が絡んだ。
若菜、ってコは覚えてないけど何度も会ってるらしい。
『若菜ちゃんいつもありがとねー(何が)。
じゃ、俺シャワー浴びて寝ますんで…………』
軽く流してバスルームに向かおうとした。
ふと、脚を止める。
『____くじら?』
振り返った。
『本名ですか?』
つい気になり、訊ねた。
すると明莉が琢磨とやら___こちらはウェーブがかった黒髪が肩まである____
の肩をバシバシ叩きつけ、
『あははは!
本名なんだよねー?
江藤鯨【エトウクジラ】っていうんだよ~。
クジラは無いよねー(笑)』
と大笑いした。