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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
『な、名前しか覚えてなくて………
デザイナーさんに失礼だけど。つか昨夜、嫌がってたよね?名前イジラれんの』

『僕も……………
セ、セイルさん………』

ツボってしまい、
互いに笑いを堪えた。



『海塚先輩。
お知り合いですか?』
真衣が横から割って入る。




____やっば。


『あ、僕海塚さんのカノ…………ふが』
俺はクジラくんの口を背後から手で塞いだ。


『デザイナー先生だよ!
知り合いの知人だったんだ』
俺は焦っておかしな日本語を使う。


真衣は『デザイナー先生………
ここに居るってことは、もしかして江藤鯨さん?』
とクジラくんに目を輝かせた。



____そんな有名人だったのか………



俺は自分のリサーチ不足を悔やみながら、
「明莉のことナイショにして?俺フリーで通してんだ」とクジラくんに囁いた。














イベント前に昼ご飯を摂る。
ショッピングモールの中のイートインスペースだけど。
『すごーい、先輩!
江藤鯨と知り合いだなんて……』
真衣は当たり前のように向かい合い食べている。


江藤鯨は有名らしく、
真衣は手帳にサインを貰ったとはしゃいでいた。


『…………ねぇ。
江藤鯨さんって他にデザインした場所あるの?』

俺はコーヒーを飲みながら訊ねた。

真衣は首を振り『他は知らないんですけど。
フォトブックなら持ってますよ、私。
珍しくて一般ウケしないんですけどね。
何か内側抉られるんです』

そうなのか……………。
今日帰りに本屋で買おう。
真衣は「それ、貸してくれない?」を期待してたのか、
あからさまにガッカリした表情になる。


俺はトレーを片すと、
トイレに向かった。
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