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あいの向こう側
第13章 夏に飛び込んで
閑散としたステージから、
周りを見渡した。



夏の風がふわりと吹く。


『…………………』空は青く雲が暢気に浮かぶ。
俺はイベントを終えた安堵感から、
はーっと息を吐いた。















『ただいま~~~~~……』

自宅マンションに帰ったのは午後10時。
現場スタッフだけで軽く打ち上げをした。
真衣が横を離れなかったから、
「暑気あたりかも」と仮病を使い早めに抜け出した。

片手に提げた紙袋。
クジラくんのフォトブックとやらを買ってきた。


『おかえりなさーい!』明莉がお玉を持って顔を出す。
明莉は特に多忙中、狂ったように料理をする。
ストレス解消法らしい。

『忙しいんだ?
納期いつなの』
俺はピカタにかぶりつきながら明莉に問う。

『1週間後………
何もできてないの』
明莉はこういう時、
開き直る。
焦りはあるようだけどだからといってテンパらない。


『ま、
体壊さないよーに』
俺は缶ビールを流し込んだ。

『あれぇ?
鯨の唯一フォトブックじゃん』
明莉が紙袋を開いて声を挙げた。
『何なに、
何で買ったのー?青くんデザイン興味ないよね?』


『あー…………
会社の後輩に勧められてさ。
まさかそんな有名人だったなんて知らなかったから。
てか紹介してよ、ホームパーティーんとき』

『鯨、
嫌がるんだもん。センセイって呼ばれたり有名なんだよって持ち上げられるの』


へぇ…………。じやあ〔デザイナー先生だよ
〕って嫌だったかな。
根っからのデザイナーなんだな……。

『それに、
私だって内心くやしーし(笑)』


『は?え、
そうなの?』

『うん。
同窓生でさ、
鯨だけだよ、あんな有名になったの。メディアにフューチャーされたら内心くやしいよ』

『…………………そっか』
俺は缶ビールをテーブルに置いて、
明莉の肩を抱いた。




明莉を抱き締め押し倒す。

『どしたの、急に………んんっ』
唇を塞いだ。

くやしいと素直に言う明莉は、
ちょっと可愛い。



明莉のスカートを脱がし、
Tシャツを捲り攻めていく。
明莉と重なるのも久しぶりだ。

入った瞬間、
懐かしいと思った……………………




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