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あいの向こう側
第18章 色街慕情
『金銭はいりませぬ。
わたしで良ければ、抱いて下さりますか…………?』
わたしは男を見上げた。

赤い髪から、
戦の後の土埃の匂いがした。


目が鋭い。
しかし男の目に穏やかな欲望が垣間見えた気がした。











『…………まだ、破瓜も済んでおりませぬ』
わたしは正直に打ち明けた。
厠の横にある、
小さな小屋の中。

馬小屋だった小屋には藁だけが堆く積まれている。
馬は病で死んでしまった。



獣の残り香。


わたしは藁に背をもたせた。
男は浴衣を脱ぐと、
褌(ふんどし)を外す。
魔羅(まら)がそそり立っていた。

巨大な角を思わせる魔羅。

わたしは怯えを隠し、
着物を一枚いちまいと剥いでゆく。

痩せた体を晒した。

男は『………おお!
美しい。
西洋の骨董品のように滑らかだ』と言い、
わたしの脚を開く。

小ぶりの乳房に男の熱い舌が触れた。
ぴりりと痺れた。

『ああっ!!』これが、快感というもの…………!

わたしは初めて味わう痺れに、
吐息をついた。

『力を抜け。
そう、ゆっくり………』
男の手指がわたしの芯に触れ、
弄られる。

厠で粘ついていたものが未だ残っていた。
くちょっ………

『あああっ!』
わたしはあまりの快感に腰を引いた。

『逃げてはならん、
怖がるな…………』赤い髪の男の口調は雄々しくしかし優しい。


わたしは腰を戻した。
男がわたしの上に乗る。

男というのは、こんなにも大きく逞しいのか…………

肩の幅に圧倒されていると、
激痛が走った。
『あうっ!!』

芯に太い魔羅がみしみしめり込んでくる。
『くうっ…………』
涙が滲む。
しかし、右手を噛んで堪えた。

『…………痛むか。
もう少しだ、辛抱しろ』
男の腕に爪を立てる。

硬い腕。
這入ってくる魔羅。


全身を左右に引き裂かれるような痛み。

しばらく耐えていると、少し慣れてきた。

『そうだ、それでよい。
ああ、そなたの中に入っている…………』
男は目を閉じ囁く。

魔羅を腹で感じた。
わたしは堪えていた涙が溢れた。


これが、破瓜。
男と女の営みの始まり。


(姐さま………………)
太夫さまがたは、いつもこんな感激に身を投じておられるのか。
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