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あいの向こう側
第6章 水になる
はぁ、はぁ、はぁっ……………


性を交わすというのは、
何時だってストレートな欲望のぶつけ合いだ。


わたしは彼の上に乗り、
小刻みに腰を動かした。



彼は驚いた表情を見せたあと、
わたしの乳房に赤子のように純真な欲望をぶつけて吸い付く。




『はあ………………
はー…………
由布子さん、びっくりした………………
あなたのような清楚な女性が、
あんな大胆になるんだね…………』



わたしはベッドに寝たまま、
彼の腕に頭を寄せた。



『そうかしら……
ごくごく普通だと思うけれど』


『……あなたの口からsexなんて言葉が出ると、
僕はそれだけで高校生のように勃起してしまう。
24にもなるのに』
彼は自嘲気味に笑う。



わたしは返答に困り、
彼の腕に鼻を擦り付けて目を閉じた。
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