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あいの向こう側
第6章 水になる
彼女に本音を話したところで理解を得ないだろう。
――――どうして人は型に嵌まりたがるのだろう。
これはわたしが幼い頃から、
繰り返し繰り返し疑問に感じてきたことだ。
今もって分からない。
わたしは母親から譲り受けた一軒家に1人で住んでいる。
現在仕事はフリーランスで翻訳業をしている。
収入は不安定だが母親からの遺産があるので生活に困ることはない。
ココネちゃんが『プリンー!』
と叫ぶ。
『ダメっ。
帰ってからお夕飯が入らなくなるでしょー。
………あたし本当にあんた心配だわ。
変な男に遊ばれてんじゃないでしょーね?』
わたしはプリンをオーダーし、
『一口だけあげてもいい?』と三咲に許可を取る。
ココネちゃんは嬉しそうにあーん、と大きく口を開けた。
三咲は旦那様の愚痴・
義実家とのいさかいを喋り、
『またねー!
また連絡するー。
ココネ、バイバイは?』
と子どもにさよならの挨拶を促した。
わたしは大きく手を振る。
そして自宅に帰る。
――――どうして人は型に嵌まりたがるのだろう。
これはわたしが幼い頃から、
繰り返し繰り返し疑問に感じてきたことだ。
今もって分からない。
わたしは母親から譲り受けた一軒家に1人で住んでいる。
現在仕事はフリーランスで翻訳業をしている。
収入は不安定だが母親からの遺産があるので生活に困ることはない。
ココネちゃんが『プリンー!』
と叫ぶ。
『ダメっ。
帰ってからお夕飯が入らなくなるでしょー。
………あたし本当にあんた心配だわ。
変な男に遊ばれてんじゃないでしょーね?』
わたしはプリンをオーダーし、
『一口だけあげてもいい?』と三咲に許可を取る。
ココネちゃんは嬉しそうにあーん、と大きく口を開けた。
三咲は旦那様の愚痴・
義実家とのいさかいを喋り、
『またねー!
また連絡するー。
ココネ、バイバイは?』
と子どもにさよならの挨拶を促した。
わたしは大きく手を振る。
そして自宅に帰る。