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あいの向こう側
第6章 水になる
帰りにパン屋でアップルパイを買い、
自宅に着く。
スカートを脱いでジャージに履き替える。
湯を沸かし、
紅茶を淹れた。
アップルパイをひとつ。
フォークでサクッ……
と切る。
この瞬間が堪らない。
ゆっくりとアップルパイを食べ、
紅茶を飲んだ。
流しで片付けをしてから2階に上がる。
書斎に入り2週間後納期の翻訳に取りかかる。
遠い……地球の果てで生まれた言葉をわたしの言葉に変えていく。
作者の意図に限りなく近い日本語を探す。
時間に埋もれるように没頭すると、
気付かないうちに朝がわたしを迎えていることも多々ある。
わたしがしたいこと。
欲しいもの。
それだけで完結している世界は、
すこんと青い初夏の空のように気持ちがいい。
自宅に着く。
スカートを脱いでジャージに履き替える。
湯を沸かし、
紅茶を淹れた。
アップルパイをひとつ。
フォークでサクッ……
と切る。
この瞬間が堪らない。
ゆっくりとアップルパイを食べ、
紅茶を飲んだ。
流しで片付けをしてから2階に上がる。
書斎に入り2週間後納期の翻訳に取りかかる。
遠い……地球の果てで生まれた言葉をわたしの言葉に変えていく。
作者の意図に限りなく近い日本語を探す。
時間に埋もれるように没頭すると、
気付かないうちに朝がわたしを迎えていることも多々ある。
わたしがしたいこと。
欲しいもの。
それだけで完結している世界は、
すこんと青い初夏の空のように気持ちがいい。