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あいの向こう側
第7章 堕落する君と
――――――――
『胃を洗浄したから大丈夫ですよ。中のモノ全部出したから。
あなた、ご家族?旦那さん?』
恰幅がいい初老の内科医が俺に伝える。
『いえ。
ルームメイトです』
『一緒に住んでるんだよね?
メンタルダメージ大きいみたいだから、無理させないで暫く休ませてね。
何かあったらまた病院連れてきて』
俺はタクシーを呼んで沙耶を抱えて乗り込んだ。
『………おいって……
どうしたよ、そんなに辛かったわけ?』
沙耶の白く小さな頬をぺちぺち叩いた。
俺はタンクトップにパーカーだけ羽織って出てきた。
『………るさい……』
『ああ?』
『うるさい、
ガミガミ言わないでようっ………
ふええぇ〜〜〜ん』
子供のように泣き出した。
タクシー運転手がバックミラー越しにチラリと目を寄越した。
『落ち着けって……
わかった、わかったから』
沙耶を宥めると、
俺の左腕にしがみついてきた。
『えっ………』
呆気に取られたが、
沙耶はそのまま離れずアパートに着いた。
『おい!
ちゃんと歩けよ』
沙耶を抱えて歩かせやっとの思いで部屋に着く。
沙耶を部屋に寝かせた。
『………仕事しよっと』
俺は自室に入って企画書の続きを作成していく。
カタカタとPCを叩く。
『………で、……こう…………よし!』
ひと段落着き、
伸びをする。
『………………あいつ大丈夫かな……』
『胃を洗浄したから大丈夫ですよ。中のモノ全部出したから。
あなた、ご家族?旦那さん?』
恰幅がいい初老の内科医が俺に伝える。
『いえ。
ルームメイトです』
『一緒に住んでるんだよね?
メンタルダメージ大きいみたいだから、無理させないで暫く休ませてね。
何かあったらまた病院連れてきて』
俺はタクシーを呼んで沙耶を抱えて乗り込んだ。
『………おいって……
どうしたよ、そんなに辛かったわけ?』
沙耶の白く小さな頬をぺちぺち叩いた。
俺はタンクトップにパーカーだけ羽織って出てきた。
『………るさい……』
『ああ?』
『うるさい、
ガミガミ言わないでようっ………
ふええぇ〜〜〜ん』
子供のように泣き出した。
タクシー運転手がバックミラー越しにチラリと目を寄越した。
『落ち着けって……
わかった、わかったから』
沙耶を宥めると、
俺の左腕にしがみついてきた。
『えっ………』
呆気に取られたが、
沙耶はそのまま離れずアパートに着いた。
『おい!
ちゃんと歩けよ』
沙耶を抱えて歩かせやっとの思いで部屋に着く。
沙耶を部屋に寝かせた。
『………仕事しよっと』
俺は自室に入って企画書の続きを作成していく。
カタカタとPCを叩く。
『………で、……こう…………よし!』
ひと段落着き、
伸びをする。
『………………あいつ大丈夫かな……』