この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あいの向こう側
第8章 はこにわ
(良かった、あんまり暴力的な感じじゃなさそうかなぁ)
売春倶楽部に登録して3年め。
自宅もなく、
家族もない和香にとって生活費を稼ぐ方法はこれしかない。
中学しか出ておらず、
後ろ楯などない。
19歳。
今が稼ぎ時なんだろうなとぼんやり思う。
きっと20歳を過ぎ、
25歳を過ぎたら需要は激減する。イコール給料が減るのだ。
タカハルは『ラブホ行く前に、
食事しない?デートっぽくしてもいいかな…』
おずおずと訊ねてくる。
『うん!
いいよ。
何食べようか?』ワカは弾んだ声をあげた。
海鮮レストランにて、
食事をする。
エビを剥きながら、
タカハルは『指、
キレイだね。可愛いし』
とワカに言う。
『そう?
ありがとう♪
タカハルさんは優しいね』
タカハルは優しいと言われて、
照れくさそうに頬を赤らめた。
16歳で生活のあてがなく、年齢を偽って始めた。
沢山の男性を〔彼〕だと思い込むことで、
嫌な思いを振り切っている。
食事を終えて店を出た。
ちょうど夜が暮れてきた時間帯。
ラブホへと歩いていく。
売春倶楽部に登録して3年め。
自宅もなく、
家族もない和香にとって生活費を稼ぐ方法はこれしかない。
中学しか出ておらず、
後ろ楯などない。
19歳。
今が稼ぎ時なんだろうなとぼんやり思う。
きっと20歳を過ぎ、
25歳を過ぎたら需要は激減する。イコール給料が減るのだ。
タカハルは『ラブホ行く前に、
食事しない?デートっぽくしてもいいかな…』
おずおずと訊ねてくる。
『うん!
いいよ。
何食べようか?』ワカは弾んだ声をあげた。
海鮮レストランにて、
食事をする。
エビを剥きながら、
タカハルは『指、
キレイだね。可愛いし』
とワカに言う。
『そう?
ありがとう♪
タカハルさんは優しいね』
タカハルは優しいと言われて、
照れくさそうに頬を赤らめた。
16歳で生活のあてがなく、年齢を偽って始めた。
沢山の男性を〔彼〕だと思い込むことで、
嫌な思いを振り切っている。
食事を終えて店を出た。
ちょうど夜が暮れてきた時間帯。
ラブホへと歩いていく。