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あいの向こう側
第8章 はこにわ
真夏だというのに、
ちらほら目に映るのは似た背格好のカップル。
みなべったりと張りつくように恋人の腰に手を絡めていた。
和香はそういうカップルを見る度に反吐が出そうになる。
実際、
道端で胃液を吐いたことがある。
――自分には手が届かないと嫉妬して嫌悪したのか。
………それとも、
いずれ壊れると分かっていながら睦み合う人間の単純さを羨ましく思うのか。
色々考えた時期もあったが、
面倒になり考えるのを止めた。
分かっているのは、
自分が生きていく方法のみ。
『………んっ……』
ホテルに入るなり、
タカハルは和香を突飛ばすように倒した。
カーペットの上に重なって転がる。
『……まっ、待って…』
和香はタカハルを制す。
『………何だよ……
黙ってろ』
ピシッと頬を張られた。
(………………
こいつもかぁ…………)
大人しい雰囲気の男に多い。
ホテルに入った途端豹変するのだ。
そういうタイプには反抗をしない。
『………ああっ……』
怯えたふりをして、
抵抗せずに力を抜く。
タカハルは和香のタンクトップをブラごとずりあげ、カチャカチャとベルトを外してズボンを下ろす。
涙ぐみ、
震えている和香。
――――もちろん策略だ。
『いやあっ………』
ショーツも下げられる。
わざと、大きな悲鳴をあげた。
ちらほら目に映るのは似た背格好のカップル。
みなべったりと張りつくように恋人の腰に手を絡めていた。
和香はそういうカップルを見る度に反吐が出そうになる。
実際、
道端で胃液を吐いたことがある。
――自分には手が届かないと嫉妬して嫌悪したのか。
………それとも、
いずれ壊れると分かっていながら睦み合う人間の単純さを羨ましく思うのか。
色々考えた時期もあったが、
面倒になり考えるのを止めた。
分かっているのは、
自分が生きていく方法のみ。
『………んっ……』
ホテルに入るなり、
タカハルは和香を突飛ばすように倒した。
カーペットの上に重なって転がる。
『……まっ、待って…』
和香はタカハルを制す。
『………何だよ……
黙ってろ』
ピシッと頬を張られた。
(………………
こいつもかぁ…………)
大人しい雰囲気の男に多い。
ホテルに入った途端豹変するのだ。
そういうタイプには反抗をしない。
『………ああっ……』
怯えたふりをして、
抵抗せずに力を抜く。
タカハルは和香のタンクトップをブラごとずりあげ、カチャカチャとベルトを外してズボンを下ろす。
涙ぐみ、
震えている和香。
――――もちろん策略だ。
『いやあっ………』
ショーツも下げられる。
わざと、大きな悲鳴をあげた。