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プリズムのかけら
第4章 Look At Me - 榊Side
気が乗らない感じの返答に悲しくなって、つい私は言ってしまった。
「こないださ……、音楽室で高岡さんとエッチしてたよね?」
「えっ……!?榊、なんでそれを……」
物凄い動揺。狼狽している彼に追い打ちをかける。
「見えたのよ。私がいた、家庭科室から」
「ええっ!?」
「そんなにハッキリじゃないけどね。……やっぱり、してたんだ?」
真っ赤になって黙り込む彼。もっと真っ赤にさせたい……。
「ねぇ小暮くん……、彼女にしてくれなくてもいいから、セックスだけでもして欲しいな……。私の処女、捧げたいと思うの、小暮くんしかいないの」
しばらく黙っていた彼は、こう答えた。
「……榊、ごめん。今は考えられない。卒業まで……考えさせてくれ」
「うん、わかったよ」

淡い期待は敗れ去った。セックスだけでもしてくれればいいと、もはや私はそう思っていた。小暮くんとセックスしたくてしょうがない。毎日姿を見ているだけでこんなに昂ぶってしまうのは、世界で小暮くんただ一人……。何故彼じゃなきゃダメなのかわからないけど、こんなに私が彼を想って性的に興奮していることを、わかって欲しかった。

そうして私は、何度も何度も自分の身体を弄り、小暮くんのことを考えながら絶頂を迎える日々を過ごした。妄想の中の小暮くんはすごくいらやしくて逞しくて、私を激しく求めてきて……、そんなことばかり考えてしまう自分が変態だなと思いながらも、自慰がやめられなかった。

それから、高岡さんには決まった彼氏が出来て、小暮くんは完全な失恋を受けてしばらく落ち込んでいた。つけ込もうかと何度も思ったけど、もう告白してあるし、卒業まで無理はしないことにして、私は受験に打ち込んだ。

そして、とうとう卒業シーズンが訪れた。

私も小暮くんもそれぞれ、無事大学に合格した。私は意を決して、部室に彼を呼び出し、鍵を閉めた。
「もうすぐ、卒業だね」
「ああ、そうだな。榊も大学受かって良かったよな」
「うん。小暮くんも、おめでとう。それでね、前に、話したよね……?」
「卒業まで考えさせてくれ、って……、話だよな」
「そう。答え、出た?」
「いや、その……、なんかこう、ほら俺、失恋しただろ?それからちょっと……臆病になっちゃってな」
たどたどしく語る小暮くんが愛しい。
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