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プリズムのかけら
第6章 Lust For Love - 1
修人との出会いは、学級委員会だった。修人は今同じ三年のクラスでも学級委員をやっているけど、二年の時は違うクラスで、私も当時の学級委員だった。初めて見た時、素直に、かっこいい人だなぁと思った。けど中学時代に遊び過ぎたことを後悔していた私は、高校に入学して以来男子にあまり興味がなく、それ以上はなかった。文芸部を楽しみ、勉学に励んでいた。
高二のゴールデン・ウィーク明け、修学旅行を控えていた頃。
「おう、お疲れ。望月って家こっち?」
学級委員会が長引いた日、駅で電車を待っていたら修人にバッタリ会った。
「うん、芹沢くんもこの駅なんだ。こっちの駅使う人珍しいよね」
「ああオレ最近引越ししてさ。それでこっちの方が便利になって」
「そうなんだ。今まで会ったことなかったもんね」
あまり登下校に使う生徒がいない路線の、まさかの同じ駅に、彼は引越してきていたのだった。
この日以来、行き帰りが一緒になることが多くなり、親しくなった。話のテンポが合い、一緒にいると楽しくて次第に惹かれていった。向こうもそうは思ってるんだろうな、という感触はあったものの、どうせ彼女いるんだろうなぁとか、どうせ私みたいな女子力低めの女子は友達止まりなんだろうなぁとか勝手に思っていた。そんなある日の電車内でのこと。
「望月ってさ、彼氏いんの?」
「え……?いないよ」
「ふぅん。オレとかどう?」
「はっ……!?何冗談言ってんの!?」
「……冗談で言うかよ、こんなこと」
真っ赤になっている彼の顔を見て、それが冗談じゃないことはわかった。把握した。でも、なんで……?
「ど……どうって、芹沢くんは私にはもったいないんじゃないかな」
予期せぬ出来事に私も真っ赤になる。
「や……、オレは、望月がいいんだけど」
漫画だったら背景に花が飛び散ってるだろう、ってぐらい、ダイレクトに喜びが顔に出てた。だって、こういうの初めてだったし、芹沢くんなら……、信じられないぐらい、嬉しい。
「……私も、芹沢くんがいいな」
その日初めて手を繋いで帰り、別れ際にそっとキスを交わした。
次の日、休み時間に学校の屋上でキスしていたら、彼が舌を入れてきた。私の中のエロスが呼び覚まされる……。そしてそれが毎日、それ以上進むことなく繰り返され、修学旅行の日がやってきた。彼は何も言わないけど、私は一歩先に進むことで頭がいっぱいになってた……。
高二のゴールデン・ウィーク明け、修学旅行を控えていた頃。
「おう、お疲れ。望月って家こっち?」
学級委員会が長引いた日、駅で電車を待っていたら修人にバッタリ会った。
「うん、芹沢くんもこの駅なんだ。こっちの駅使う人珍しいよね」
「ああオレ最近引越ししてさ。それでこっちの方が便利になって」
「そうなんだ。今まで会ったことなかったもんね」
あまり登下校に使う生徒がいない路線の、まさかの同じ駅に、彼は引越してきていたのだった。
この日以来、行き帰りが一緒になることが多くなり、親しくなった。話のテンポが合い、一緒にいると楽しくて次第に惹かれていった。向こうもそうは思ってるんだろうな、という感触はあったものの、どうせ彼女いるんだろうなぁとか、どうせ私みたいな女子力低めの女子は友達止まりなんだろうなぁとか勝手に思っていた。そんなある日の電車内でのこと。
「望月ってさ、彼氏いんの?」
「え……?いないよ」
「ふぅん。オレとかどう?」
「はっ……!?何冗談言ってんの!?」
「……冗談で言うかよ、こんなこと」
真っ赤になっている彼の顔を見て、それが冗談じゃないことはわかった。把握した。でも、なんで……?
「ど……どうって、芹沢くんは私にはもったいないんじゃないかな」
予期せぬ出来事に私も真っ赤になる。
「や……、オレは、望月がいいんだけど」
漫画だったら背景に花が飛び散ってるだろう、ってぐらい、ダイレクトに喜びが顔に出てた。だって、こういうの初めてだったし、芹沢くんなら……、信じられないぐらい、嬉しい。
「……私も、芹沢くんがいいな」
その日初めて手を繋いで帰り、別れ際にそっとキスを交わした。
次の日、休み時間に学校の屋上でキスしていたら、彼が舌を入れてきた。私の中のエロスが呼び覚まされる……。そしてそれが毎日、それ以上進むことなく繰り返され、修学旅行の日がやってきた。彼は何も言わないけど、私は一歩先に進むことで頭がいっぱいになってた……。