この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第77章              

(ごめんなさい、クリス、ローラ……。ワザとじゃないの~~。ぅえ~~んっ)

 見たくなかった……と思うが、勝手に覗いてしまったのは自分なので、しょうがない。

「はぁ……。クリスが大人になっちゃった……」

 そう冗談のように呟いたヴィヴィは、もう両手で足りないくらいセックスをした後も、全くもって『お子ちゃま』のままの自分を棚上げして、クリスだけを大人扱いする。

 しかしそこで、ヴィヴィははたと我に返る。

(あれ……? でもローラと付き合い始めたのって、一週間くらい前からじゃなかった……?)

 一般的には、高校生同士が付き合って一週間で躰の関係に至るのは、どうも早いような気がする。

 しかも、クリスは1月~2月というこの短期間で、3人目の彼女なのだ。

「………………」

 ヴィヴィは胸の前で両腕を組むと、う~んと唸り声を上げる。

 けれど、部外者の自分が悩んでみても、彼女達とクリスの付き合い方をほとんど知らないのに、何も判断出来る筈もなく。

(ま、早いかどうかは、当人同士の感じ方の問題だもんね……。ヴィヴィ、お邪魔虫にはなりたくないぞ?)

 ヴィヴィは腕組みを解くと、ふうと息を吐き出し、立ち上がってハーブティーの準備を始める。

(今日は精神を落ち着けるものにしよう……、うん……)

 ヴィヴィはそう思いながらティーセットの準備をすると、リビングのソファーへと運んで腰を下ろす。

 透明なティーポットの中で、カモミールと、ジンジャーから成分が溶け出して、揺らいでいる。

 4分後、それを飲んで落ち着きを取り戻し、ジンジャーのおかげで体もぽかぽかしたヴィヴィは、胸の中でぼそりと呟いた。

(……クリス……、避妊は、ちゃんとしようね……)









/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ