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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章
「……っ ふっ お前は本当に可愛いな。もしかして計算か?」
そう言って片眉を上げた匠海に、ヴィヴィは焦った。
「え……!? ち、ちがっ」
「冗談。まあ、計算でもそうでなくても、俺はヴィクトリアの虜になってるよ」
「良かった」
心底嬉しそうにそう言ったヴィヴィは、匠海の首に両手を伸ばして絡める。
そしてゆっくりとその頭を引き寄せると、自分の薄い胸に導いた。
「ヴィヴィの、心臓。ここ……」
小さな双丘の真ん中に兄を抱きしめたヴィヴィに、匠海がゆっくりと体重を預けてくる。
「ああ、ここだ。俺のより、鼓動が早い……」
「お兄ちゃんより、どきどきしてるもの」
妹のその呟きに、匠海は頭を少し離すと、上からヴィヴィの乳房を見下ろしてくる。
「それはどうかな? しかし……可愛い色だね、ヴィクトリア。お前は本当に、どこもかしこも可愛い」
「……ほんと?」
恐るおそる確認してくるヴィヴィの乳首に、匠海はふっと息を吹きかける。
「ああ、薄いピンク色……。見てるだけでも飽きない」
「見てるだけ……?」
そう少し残念そうな声を上げた妹に、匠海は苦笑すると両掌をヴィヴィの乳房に這わし始めた。
「嘘だ。我慢できない」
初めは優しく兄の掌の中で転がすように揉まれていた乳房は、やがて指の腹で捏ね回され、たまにその弾力を楽しむように揺らされる。
「んっ ……っ ぁ、ふぅ……っ」
暖かくて大きな兄の掌に簡単に翻弄されたヴィヴィは、徐々に息を乱し始めた。
「ああ、柔らかい……。しっとりしていて、本当に気持ちいいよ、ヴィクトリア」
「おにい、ちゃん……っ 手、すき……」
「嬉しいな。じゃあ、口も好きになって」
そう耳元で囁いてきた匠海は、両手の中で立ち上がり始めた尖りへと吸い付いてきた。
「……っ ぁうっ ……んん、 ぁっ」
匠海の弾力のある唇に食まれるだけで、ぴくりとヴィヴィの躰が跳ねる。
その中の舌でぬるりと舐め上げられると、その濡れた感触に腰が揺れる。
ちゅうと吸い上げられると、目がちかちかしそうな強い刺激に、思わず甘い声が漏れる。
舌の先で転がされ、わざと音を立ててちゅうちゅうと吸い上げられ、ヴィヴィは身悶えた。
「んんっ 吸っちゃ、あっ だめ……っ んんっ」