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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章                 

「いい子だ。じゃあ、ヴィクトリアがいっぱい可愛がってくれた俺の舌で、お前の下の口、舐めてあげようね」

 そう言って上半身を起こした匠海は、ヴィヴィの足元へと移動し、その腰をぐっと持ち上げた。

「え……? あっ 待ってっ」

「ヴィクトリア、自分の両脚、抱きしめて」

 兄に指示され、無意識にそれに従ってしまったヴィヴィに、匠海は良く出来ましたと誉める様に、妹の秘裂に舌を這わせた。

「――っ ひゃうっ!?」

 ヴィヴィの華奢な躰が、大きくびくりと戦慄く。

 匠海の舌はその全体を押し付けるように、ゆっくりと秘裂の隅から隅までを舐めあげていく。

(ああ、どうしよう……、凄く、気持ちいいのっ)

 先程まで自分が舐めてその味も柔らかさも全て知っている、その兄の舌に嬲られていると思うと、ヴィヴィの躰の奥がかっと熱くなる。

「はぅっ あぁ……っ あふぅ……っ やぁあんっ」

(んっ いっぱい、溢れちゃう……っ 恥ずかしいのに、あそこ、蕩けていくの、分かるっ)

 ヴィヴィは自分の抱きかかえた膝頭に、ギュッと顔を擦り付ける。

 膣口を舌の先で突かれているのも、舌を尖らせてぐっと蜜壺に押し込まれているのも、手に取るように分かる。

 中の充血した粘膜をぺろりと舐め上げられただけで、ヴィヴィは息を飲んだ。

 そこよりも深い膣粘膜がきゅうと締まり、小さな爆発がそこで起こった。

「―――っ」

 ヴィヴィは軽く達してしまった事を自覚したが、意外にもそこに舌を埋めている匠海は、気付かなかったらしい。

「……っ お、にい、ちゃっ はぅっ あぁああんっ 好きっ きもちい……っ」

 達した躰はもっと気持ち良くしろととでも言うように、蠢き始める。

 それはとても貪欲に、入り口付近に挿入されている兄の舌を締め付け、奥へといざなう。

「気持ちよさそうだね、ヴィクトリア。指で奥も充分に解してから、俺のをあげようね」

 舌を引き抜いた匠海が、ヴィヴィを見下ろしながら、そう優しい声で囁いてくる。

「おにいちゃん……っ」

 ヴィヴィは小さな声でそう呼ぶと、抱えていた自分の両脚から手を放した。

 踵がぽすりとベッドの上に落ちる音と、匠海の柔らかい声が被る。

「ん? どうした?」

「もう、待てない……っ」

 ヴィヴィはそう呟くと、匠海に向かって両腕を伸ばす。

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