この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章
「え?」
「ちょうだい……、お兄ちゃんの……っ」
そう少し苦しそうに発したヴィヴィは、兄の頬を震える指で優しく撫でた。
「え? でも、久しぶりだし、まだヴィクトリアの中、きついぞ?」
心配そうに確認してくる匠海に、ヴィヴィは小さく首を振る。
「……いい。は、やく……っ」
(一秒でも早く、お兄ちゃんを、一番深くで、感じたいの……っ)
「ヴィクトリア……」
泣きそうに瞳を細めるヴィヴィに、匠海は小さくその名を呼び、屈んでその顔を覗き込む。
「お願い、きて……?」
そう言って匠海の首に縋り付いたヴィヴィの頭を、匠海は優しく撫でた。
「分かったよ。でも、悪い……。俺、すぐイくと思うから」
少し悔しそうにそう謝った匠海に、ヴィヴィは「え……?」と声を上げる。
「えっ て……。俺だって、2ヶ月ぶりにセックスするんだぞ? それくらい大目に見てくれ」
何故かそう言って両頬を抓られたヴィヴィは、一瞬きょとんとしたが、頭の中で匠海の発言を反芻し、息を飲んだ。
「……――っ う、うん」
「でも溜まってた分、何度でも抱いてやるから。心配するな」
にやりと悪そうに微笑んだ匠海に、ヴィヴィは躰を強張らす。
「し、死んじゃう……っ」
そう冗談ぽく呟いたヴィヴィだったが、心の中は動揺していた。
(お正月以降、誰も抱いてないって……っ 本当?
それ、信じていい……?)
そのヴィヴィの半信半疑の気持ちを綺麗に消し去ってしまう程、嬉しそうに頬を綻ばせた匠海の顔がそこにはあった。
「ヴィクトリア、やっとお前の中に入れる……」
「……――っ」
(そんな顔、反則……っ ヴィヴィ、躰だけじゃなく、心まで溶けちゃう……)
「痛かったり、苦しかったら、言いなさい」
妹の瞳を覗き込んでそう確認した匠海に、ヴィヴィは縋り付く様に見上げて頷いた。
「う、ん……」
ヴィヴィの頭を軽く撫でた匠海は、視線を自分達の下半身へと下す。
妹の両膝の後ろに手を添えた匠海は、その潤った膣口に亀頭を添える。
ちゅぷりという音を立てて、大きな先端が埋め込まれていき、ヴィヴィは瞳を細めた。
「おにいちゃぁ、んっ ぁ……っ ぁうっ ―――っ」
(やぁっ 大き……っ ぁあ、気持ち、い……っ)