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第78章 　 　 　　　　　 　 　　　　

　充分潤った膣口付近は、匠海の逞し過ぎるそれを受け入れても、痛みは感じなかった。

　それよりもやっと待ち望んでいたものを下の口に含まされ、ヴィヴィの蜜壺は喜びに打ち震えて侵入者を歓迎する。

「きつ、い……っ　ヴィクトリア、締め付けすぎっ」

　匠海が苦しそうに呻きながらも、ゆっくりと腰を落としてくる。

　自分のまだ解れ切っていない躰の中心を、愛している匠海に強引に拓かれていくその狂おしい感触に、ヴィヴィの躰がびくびくと震え始めた。

　もう苦しみさえも、全てが愛おしくて、気持ちいい。

（ぁあっ　お兄ちゃんの、太いのが、ヴィヴィの中に、いっぱい……っ！！）

　あまりの兄の逞しさに妹が咽喉を仰け反らした瞬間、ヴィヴィの敏感な場所を、匠海の亀頭がぐににっと抉った。

「あっ　ぁあっ　はぁうっ　ぁ―――っ！！」

　瞳を見開いた躰の奥底、クリトリスの後ろ側から伝わった途轍もない刺激は、一瞬にして脊髄を伝わり、脳がその信号を快感と読み取る。

　頭の中も、躰の中心も一気に真っ白に塗り替えられ、魂がふわりと宙に浮いた。

（ぁあっ　きもち、いい……っ！！）　

　匠海の下で一瞬躰を強張らせたヴィヴィは、やがてぐったりと脱力した。

　兄の首に縋り付いていたヴィヴィの両腕が、ぱたりとベッドの上に落ちてくる。

「凄いな……、そんなに欲しかったのか」

「……ぇ……？」

　ヴィヴィはまだぼんやりとする思考のまま、匠海を見上げる。

　兄はとても嬉しそうに自分を覗き込み、微笑んでいた。

「入れただけで、イっちゃったな。ヴィクトリア……」

（……入れた、だけで……イった……？）

　ぼうとしながら兄の言葉を反芻していたヴィヴィは、はっと覚醒する。

「……――っ　うっ　ご、めん、なさ……っ　ぁ……んっ　んんっ」

　咄嗟に謝ったヴィヴィだったが、力んだことで余計に匠海の陰茎を締め付けてしまい、また甘い声を上げてしまう。

「まだ２/３しか入ってないぞ。余程欲しかったんだな？　素直でエッチな躰だ」

　匠海は口ではそうヴィヴィを詰りながらも、とても嬉しそうに妹の顔中に小さなキスを落としてくる。

「やぁ……、言わないでっ」

　くすぐったさと恥ずかしさに身を捩ったヴィヴィは、さらにぎゅうと中のものを締め上げた。