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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章
「ヴィクトリア、そんなに締め付けたらっ」
「ごめんなさいっ」
ヴィヴィは深く息を吐き出し、申し訳なさそうに兄を見上げる。
「お前の中は本当に、きつくてとても気持ちいいよ」
そう褒めながら手の甲で妹の頬の輪郭を撫でる匠海に、ヴィヴィは瞳を細めて囁いた。
「お兄ちゃん……、ヴィヴィ、大丈夫だから、動いて……?」
そうおねだりしながら匠海の肩に両手を添える。
少し汗ばんでしっとりした逞しい肩が気持ち良くて、ヴィヴィは指先を這わせて瞳を細めた。
「ん。無理だったら言えよ?」
匠海はそう忠告すると、ヴィヴィの細い腰を掴んでゆっくりと動き始めた。
初めはまだ打ち震えるヴィヴィの膣内を感じ取るように、本当にゆっくりとした腰使いだったが、やがて大きなストロークで互いの性器を擦り合せて快感を追い求めていく、厭らしい腰使いへと変化していく。
「うぅん……、あ……っ はぁうっ あんっ あ……、あぁあんっ」
「可愛らしい声だ、ヴィクトリア、聴いているだけでも達してしまいそうだ」
そう囁いた匠海は、もっと喘げとでも言うように、激しくヴィヴィを貫いてくる。
「やぁんっ すご……いっ あっ あ、あぁっ はうぅううっ」
じゅぶじゅぶと零れる蜜音と、何度も気持ち良いところを掠め、抉り、捏ね繰り回してくる兄の陰茎に、ヴィヴィは文字通り酔いしれていた。
「お前の中も、凄い事になってる。ああっ 持って、行かれそうだっ」
しばらく激しくヴィヴィを揺さぶっていた匠海は、そう発すると、苦しそうに腰を止めた。
「おにいちゃぁん……っ」
甘ったるい声で兄を呼ぶ妹に、匠海は屈んでその唇に吸い付き、目と鼻の先でその灰色の瞳を覗き込んだ。
「お前の潤んだ瞳の中に、俺しか映ってない……。ちゃんと、見ていて、ヴィクトリア」
「うん……。お兄、ちゃん?」
「ん?」