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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章
うっとりとした瞳で自分も兄を覗き込んだヴィヴィは、その腰に黒のニーハイソックスに包まれた両脚を巻き付けると、目の前の匠海の躰を抱き寄せる。
「好き……、愛してる……」
心の底からそう言葉を紡いだヴィヴィに、何故か匠海は瞳を見開いた。
「……――っ」
妹の脚が兄の腰を引き寄せたことでくちゅりと小さな水音がし、二人の結合が少しだけ深いものになった瞬間、匠海はがむしゃらにヴィヴィの蜜壺を搔き回し始めた。
驚いたヴィヴィが瞳を見開いて、短い嬌声を上げる。
「えっ!? ぁんっ ひぅっ あっ あ、あっ やぁ、あんっ あっ」
「……――っ 出、る……っ」
そう呻いた匠海は、ヴィヴィの腰をぐっと掴むと、妹の深いところでその欲望を吐き出した。
最奥ではなかったが、それでも深くで出された白濁は、ゆっくりとヴィヴィの蜜壺の奥へ奥へと、流れ込んでいく。
(あんっ 暖かいの……出てるっ お兄ちゃんっ ヴィヴィの中で、イってくれた……っ)
もう少し奥へと捻じ込んで何度かびゅ、びゅっと吐精した匠海は、やがて、どさりとヴィヴィの躰に覆い被さってきた。
「やっぱり、すぐ、イっちゃった……」
少し恥ずかしそうに、ぼそりと小さく呟いた兄。
ヴィヴィは驚きと共に、照れた表情を浮かべた匠海の顔をしげしげと見つめた。
(うそ……、本当、だったんだ……っ 2ヶ月……、嬉しいっ)
「……っ 可愛いっ」
そう思わず叫んで、兄の頭を抱き寄せたヴィヴィに、
「また、お前は……」
その華奢な肩の上で、匠海が呻く。
匠海はヴィヴィから「可愛い」と言われるのが余程嫌らしい。
「ごめんなさい……。でも、可愛いの♡」
そう言って嬉しそうにうふふと笑うヴィヴィに、匠海は観念したらしく、ゆっくりと自分の胸の中に妹の躰を抱き込んだ。
「お前の中は、本当に気持ちいいよ。ずっとこうしていたい」
匠海はヴィヴィの髪に顔を埋め、本当に気持ちよさそうな声音で囁いてくる。
「じゃあ、ずっと、していよう?」
ヴィヴィのその返事に、匠海が腕を緩め、その胸の中で夢見心地の表情を浮かべる妹を覗き込んでくる。