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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章                 

「物凄く、気持ちいいよ。ほら、ヴィクトリア、見ててごらん」

 そう囁いた匠海は、何故かヴィヴィの中から、己のまだ立派に立ち上がった陰茎を抜き始める。

「……え……? きゃぁっ やぁ……っ」

 驚いたヴィヴィの視線の先、透明な愛蜜で濡れそぼった匠海の下半身が露わになる。

 今まであった黒々とした毛が無いだけで、なんだか凄く爽やかに見える様な、より生々しく見える様な。

「ほら、俺の……。ヴィクトリアの蜜でトロトロだ」

「う……、うん、ごめんなさい……」

(汚しちゃって……)

 ヴィヴィはそう掠れた声で謝ると、小さく肩を竦める。

「ふ……、なんで謝る? 嬉しいよ。それだけヴィクトリアが、気持ち良くなってくれた証拠だろう?」

 そう言ってヴィヴィの肩を両手で撫で擦った匠海に、ヴィヴィは頬を染める。

「う、うん……。凄く……き、気持ちよかった……っ」

(もう、2ヶ月も触れ合えなかった寂しさなんて、忘れちゃうくらい……)

「素直でいい子だ……。まだ見てるんだよ?」

「え……? ひゃうぅっ!? だ、だめぇ……っ ぁ、ぁああっ」

 途端に切羽詰まった声を上げたヴィヴィのクリトリスは、匠海の指で摘ままれていた。

 もう何度も擦られ、弾かれ、固くしこらされたそれは、軽く触れられるだけでも、信じられない程強い刺激を伝えてくる。

(中、動いちゃうのっ ……それ、撫でちゃ、だめなのぉ……っ)

「下の口、ひくひくさせて……。ほら、まだ断然気持ち良さそうなヴィクトリアの膣口から、俺の精子が零れ出てきた」

 ヴィヴィからはギリギリ見えない、自分の恥ずかしいところの様子を、匠海は説明しながらじっと見つめている。

「あぁっ 恥ずかしいよっ やめてっ あっ ぁああんっ 指っ やっ」

 クリだけを弄っていた匠海の指は、ゆっくりとその膣口へも含まされていく。

 敏感なクリへの刺激でうねうねと蠢く蜜壺は、匠海のその意地悪な指さえも美味しそうに飲み込み迎え入れる。

「ヴィクトリア……。ほら。いっぱい奥に出されて、善がってた」

「……――っ」

 先程、両足首を掴んで持ち上げられ、兄の腰だけを深々と打ち込まれ、中でたっぷりと出された時、確かにヴィヴィは身も世もなく乱れてしまった。

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