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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第78章
その時の信じれないほどのエクスタシーを思い出したヴィヴィの瞳が苦しそうに歪み、その心臓はどくどくと鼓動を加速する。
思い出させるように秘芯を可愛がりながら、自分の吐き出した白濁をくちゅくちゅと音を立てて膣内で撹拌する匠海に、ヴィヴィはベッドヘッドに擦り付ける様に、金色の頭を振って抵抗する。
「ふぅうっ あっ ダメっ んんっ 指、やだぁ……っ」
シーツを握りしめた両手で何とか兄からの愛撫に耐えるヴィヴィに、匠海が上半身を寄せてくる。
「思い出してしまった? お前の一番奥で、こんな指なんかじゃ届かない所で出したんだよ? ああ、まずいな、また入れたくなる」
耳元でそう囁く匠海の指は、まだゆっくりとヴィヴィの膣内を掻き回している。
「だ、だめぇ……」
(また、奥に出されたら、ヴィヴィ、意識飛ばしちゃうかも……っ)
「本当に?」
そう確認しながら妹の唇を食む匠海に、ヴィヴィは瞳を細めて自分もそれに答えながらも、答えは変わらない。
「ダメ……」
「ヴィクトリア……?」
互いの高い鼻同志を擦り合せ、妹を煽ってくる匠海に、ヴィヴィの我慢は限界に達した。
「……――っ あぁっ 欲しいっ お兄ちゃんの、ほしぃよっ」
「もうあげない」
切なく啼いた妹に、煽った本人がそう信じられない返事を寄越し、ヴィヴィは灰色の瞳を見開いた。
「―――っ!? い、意地悪っ」
(こんな、恥ずかしいことばっかり、言わせるのに……っ)
「じゃあ、言ってごらん? そしたらもう一回だけ、入れてあげるよ」
もう完全に意地悪モードに入っている匠海に、ヴィヴィは内心脱力しながらも、確認する。
「……、な、なんて……?」
「ヴィクトリアは、お兄ちゃんに “中出し” されるの、大好き」
匠海のその信じられない言葉に、ヴィヴィは泣きそうに顔を歪める。
「や……っ そんなのっ いやぁ……っ」
「ほら……中、疼いてるんだろう?」
そう煽りながら、くちゅくちゅと妹の蜜壺を掻き回す匠海に、ヴィヴィは全身を震わせながら、さらにシーツを掴む手に力を込める。
兄の言う通り、ヴィヴィの最奥はまだ与えられない刺激に、狂おしいほどひくつき、打ち震えていた。