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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第85章
他の皮膚よりも薄く肌理細やかなその下にあるのは硬い芯という不思議な感触に、ヴィヴィは取り憑かれたように刺激を与えていく。
そして匠海は寛げた妹の胸元、小さな乳房を覆うブラを指でずらすと、その尖りを口に含んだ。
「……っ ふぅ……、ん……っ」
濡れた舌の感触に驚き、吸い付かれて背筋がぎくりと強張り、そのまま舐め転がされて腰が妖しく揺らめく。
自分の乳首に与えれれる愛撫を、そのまま匠海の陰茎への奉仕へと返還する。
いつの間にか滲んでいた先走りの液を、細い指先で亀頭の先に伸ばす。
その割れ目に指を挟んできゅきゅと扱くと、それが良かったのか匠海は妹の乳首から唇を離した。
ゆっくりと持ち上げられる端正な顔、それは首元で光る金の鎖を見つけ、ふっと綻んだ。
大きめの唇の先で咥えられた、馬蹄型のペンダントトップ。
そしてこちらを確認してくる匠海の瞳に、ヴィヴィはこくりと頷いてみせる。
「いいか……?」
昨日と同じ問いに、ヴィヴィは直ぐに「うん……」返した。
抗ってもしょうがない――どうせ無理やりにでもされるのならば。
「……っ ぁあっ きつい……」
その昂ぶりの殆どをヴィヴィの中に収めた匠海は、うっとりと妹の瞳を覗き込んでくる。
ヴィヴィはその瞳に囚われた様にしばらく見つめ返していたが、やがて自ら兄の唇に自分の薄いそれを寄せた。
途端に掻き回される口内、ゆっくりと怒張の抜き差しを始められる膣内。
ヴィヴィは自分からも積極的に舌を絡ませていく。
(ほら、もっと興奮していいんだよ? 今抱いているのは、お兄ちゃんのたった一人の『妹』、なのだから……)
心の中でそう兄を嘲りながら、貪る様な口付けを寄越してくる匠海の両サイドの髪を、指先でくしゃくしゃと掻き毟る。
(ほらもっと、もっとなりふり構わずに、ヴィヴィを求めて? 世界中のどこを探しても、『妹』のヴィヴィの代わりは居ないんだからね?)
潤んだ瞳で実の兄を見つめる妹の幼い顔も、「お兄ちゃぁん」と囁く蕩けた声も、甘えるように擦り付ける躰も、匠海にとってはこの上ない極上の抱き『人形』に映るのだろう。
実際、目の前の匠海は興奮し、心底嬉しそうだ。