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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第86章
「しょうがない……」
そう諦めの声を漏らした匠海は、ヴィヴィの小さなクリトリスを弄るのを再開する。
途端にきゅんと匠海の陰茎を締め付ける、ヴィヴィの素直な膣壁。
そして、ヴィヴィは肉芽を弄られて数秒でまずいと気付く。
亀頭が押し付けられているところは、クリトリスのちょうど真裏。
ヴィヴィがいつも兄に善がらされる場所。
そこを内からも外からも責められて、頭の中はすぐに快楽一色に染め上げられた。
(やぁ……んっ それ、やぁっ すぐに、イっちゃうっ)
そう咄嗟に抗ったヴィヴィだったが、すぐに「ん?」と思う。
(ううん。すぐにイっちゃったほうがいいのか……。そのほうが早く解放されるし)
建設的に考え直したヴィヴィは、無心に兄の昂ぶりと指を味わう事にした。
ヴィヴィの溢れさせた蜜を時折指先に纏わせ、くるくると優しく磨くように撫でられる。
そして半分だけ含まされた陰茎はそれでも十分な質量を誇り、卑しくひくつくヴィヴィの膣内を喜びで満たしていた。
(もっと、強くして? 指……。そしたら、きっとすぐ、イっちゃうから……)
そう心の中で思うのに匠海には届かず、ヴィヴィはじくじくと疼き始めたクリトリス周辺に少しの苦しさを覚える。
自分の右脚を左手で撫で回している匠海に見えるよう、ヴィヴィは自由な左脚の内側で兄の脇腹を服の上からなぞる。
「ふ……気持ち良さそうだね、ヴィクトリア」
「んっ ふぅ……、んぅ……っ」
遠回しなその誘惑は効かなかったので、ヴィヴィは更に左脚の膝を、兄が撫でている右脚の膝に擦り合せる。
(もっと、して……? 早く、イっちゃいたいのっ)
「ん? もっと脚を可愛がって欲しいって? イケナイ子だ」
何故かそう囁いた匠海は、クリトリスから指を離すとヴィヴィの両脚を掴み、その小さな膝頭や真っ直ぐな膝下に吸い付き、舐め上げ始めた。
「ああ、綺麗だね。お前の脚は本当に白くて、真っ直ぐで、細くて……」
匠海の熱くぬめった舌全体で皮膚の薄い脚の内側を舐められ、ヴィヴィの背筋をぞくぞくと何かが這い上がった。
気持ちいい。
けれどそんな緩慢な刺激じゃ、きっといつまでたっても達せられない。
(やだぁっ く、クリ……弄って? 触って……? 脚だけじゃ、やっ)