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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第86章
しばらくして満足そうにヴィヴィの中から自分を抜き取った匠海は、ゆっくりと妹の躰をベッドに横たえた。
まだ纏ったままだった半袖のナイトウェアを脱がされ、全裸にされる。
薄い胸を上下させるその先、つんとそそり立った桃色の尖りに、匠海がふっと笑みを零す。
その両膝を折り曲げて開いた兄は、ゆっくりとその中心に中指を挿入した。
「イく度にヴィクトリアのここ、どんどんエロくなってくるよ。俺の指に狂ったように絡み付いてくる」
一度抜いて薬指を添えてまた挿入される。
まるで腰を振れない代わりといった様に、激しい蜜音を立てながら妹の膣粘膜を指で抉る匠海に、ヴィヴィは枕で必死に声を押し殺す。
(やだようっ 指なんかじゃ、や……っ もう、お兄ちゃんのが、いいのっ)
「ヴィクトリア、掻き回されて、気持ちいい?」
妹の蜜壺を指でじゅぶじゅぶと撹拌しながら、匠海はヴィヴィに問うてくる。
「……やぁ……っ ……の、が、いぃ……」
「え?」
「お、兄ちゃんの、欲し……ぃっ」
それだけ言ってまた枕で顔を隠したヴィヴィに、ふっと笑った匠海は指を引き抜くと、その望み通り妹の中を貫いてきた。
「ああ、気持ちいい……っ お前は本当に、最高だっ」
敏感な膣壁で感じる、匠海の陰茎がぴくぴくと脈打つ様子に、ヴィヴィの膣粘膜が飢えを満たすようにきゅうきゅう纏わり付く。
(やぁ……っ 動いて、欲しい……っ)
ヴィヴィの中は本当に“蜜壺”という言葉以外に例えようも無い程、蜜を湛えている。
それは中に収められた男性器の、その挿出入をスムーズにするための潤滑油。
そしてその蜜を大量に滲ませ続けるのは、これ以上無いほど充血し熟れきった膣粘膜。
ほんの少し兄が動いてくれるだけで、熟しきった果実の如き粘膜は、目も眩む程の愉悦を与えてくれると何度も覚え込まされたというのに、今はたまに気まぐれに挿入されるだけで。
(気が変になる……、擦ってほしい……。もう、そのこと以外、考えられない……)
「早く帰国したいよ。そうすればいくらでも激しくセックスができる。ヴィクトリアもそうしたいだろう?」
「………………っ」
(した、い……。したいよ……、ヴィヴィだって、お兄ちゃんと、普通のえっちがしたいのっ)