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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第89章
少し乾いてしまった膣口に大きな亀頭の先を宛がうと、ヴィヴィはゆっくりと腰を落としていった。
濡れていない膣口を引き延ばされ、乾燥した陰茎が入ってくるのは、正直きつかった。
けれどそれを我慢して亀頭を銜え込むと、中はまだトロトロに潤っていたヴィヴィの膣内は、そこからスムーズに兄を受け入れていった。
「……っ あっ ……ん、おっ きい……っ」
掠れた声で喘ぐヴィヴィは、奥深くまで陰茎を銜え込み、ふぅと息を吐いた。
その手からスカートが落ち、2人の結合部はヴィヴィのスカートの中へと隠れてしまった。
(いっぱい……だ。ヴィヴィの中……お兄ちゃんで、いっぱい……)
兄を受け入れただけで妙な満足感があった。
動かなくても中から兄に押し広げられるだけで、ヴィヴィは充分気持ちいい。
しかしヴィヴィは兄に満足して欲しくて、膝立ちのまま匠海の腹筋に両手を着き、収めていた陰茎を抜き取り始める。
1/2程抜き取り、またゆっくりと銜え込んでいく。
何度かそれを繰り返したヴィヴィは、ちらりと兄を見下ろした。
自分を熱く潤んだ瞳で見上げていた匠海は、切なそうに唇を開いた。
「ヴィクトリア……っ」
「……気持ち、いい……?」
不安になってそう尋ねれば、「物凄く……っ」と苦しそうな返事が返ってくる。
(ああ、そうか……。男の人は、いっぱい動いてあげないと、気持ち良くならないのか……)
こんな緩慢な刺激では、何時まで経っても匠海は達することが出来ないと悟ったヴィヴィは、腰を振り始めた。
ちゅぷ、ちゅぷんと、厭らしい蜜音が寝室に響く。
スカートの陰に隠れてしまった二人の結合部では、ヴィヴィが懸命に自分の蜜壺に兄の陰茎を受け入れ、擦り上げ、快楽を与え続けていた。
「お兄、ちゃんっ あっ ど、どう……? あんっ」
「ああ、いい……っ もっと、色んなところ、擦ってみなさいっ」
匠海のその誘導に、ヴィヴィは前に教えられた事を思い出す。
自分の気持ちいいところを擦り上げれば中が締まり、それにより兄もより気持ち良くなる。
ヴィヴィは少しずつ挿入角度を変えながら、匠海を受け入れ続ける。