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第89章 　 　　 　　　　 　

「あんっ　あっ　……っ　ふぁ、あっ　おにぃ、ちゃんっ」

「いいよ、ヴィクトリア……。ああ、最高の眺めだっ」

　自分の腰の上で跳ねる妹を見上げて瞳を細める匠海に、ヴィヴィの心が歓喜に打ち震える。

（もっとヴィヴィを見て……っ　感じて……っ　気持ちよくなってっ）

　奥深くまで陰茎を収めたヴィヴィは、匠海の腰の上でくねくねと前後に自分の腰を擦り付け始めた。

「気持ちい？　お兄ちゃんっ　気持ちいいっ？」

「ああ、ヴィクトリア……、いいよっ　凄くいい……っ」

　ゆっくりと自分へと伸ばされた兄の片手に頬を寄せたヴィヴィは、腰の動きを続ける。

　ぺろりと兄の指を舐めると、その中指が妹の唇に寄せられ、ヴィヴィはそれをぱくりと咥えた。

「んっ　……んちゅっ　ふぅ……ん、はぅうっ」

　夢中で兄の指を舐めしゃぶっていたヴィヴィは、いつの間にか腰の動きが疎かになっていたらしい。

　早々に含まされていた中指を抜き取られ、それを残念に思いながらも、ヴィヴィはまた上下に大きく動いて匠海を喜ばせる。

「ヴィクトリアっ　締ま、るっ　……いいっ　ああ……っ」

「あっ　おにい、ちゃ……っ　あ、あっ　あっ」

　匠海の腰の上で跳ねるヴィヴィの胸の上で、紺と赤のストライプのネクタイも跳ねていた。

　つんと尖った乳首がシャツに擦れるその刺激に、ヴィヴィは身を捩って耐える。

（気持ちいい……っ　どうしようっ　ああ、お兄ちゃんとするの、やっぱり、気持ちいい……っ）

　たまに両膝を立ててＭ字になり、匠海の足の付け根に片手を添え、角度を変えて兄を受け入れてみる。

　そんなヴィヴィに余程興奮したのか、匠海は妹のスカートを捲り上げると、その腰に裾を挟み込んで二人の結合部を露出させた。

「ヴィクトリアっ　もう泡立ってるぞ？　お前の桃色の小さな穴に俺のがっ　ああ……っ　凄いっ」

「あっ　見ちゃ、だめぇ……っ　あぁあんっ　だ、だめえっ」

　兄の前に自分の秘所を曝け出す形となり、ヴィヴィは必死に首を振って匠海を制するが、それが余計兄を煽ったらしい。