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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第89章            

「エッチなヴィクトリアは、見られたほうが気持ちいいだろう? ほら、またぎゅうぎゅう締まってきた」

 兄がヴィヴィを乗せたまま下からぐっと腰を持ち上げて、その締まり具合を味わって来たが、ヴィヴィは恥ずかしすぎて、M字にしていた両脚をぺたと前に倒した。

「も、もう、駄目だもんっ」

「えっ!? ……っ ああくそっ 可愛いなっ」

 匠海は悔しそうにそう喚くと、スカートを元に戻そうとするヴィヴィの両腕を拘束した。

「あっ やだっ 離して……っ」

「駄目だっ ヴィクトリアと俺がちゃんと繋がってるところ、見たい」

 そんな嬉しい事を言ってくる匠海に、ヴィヴィは既に赤い頬を更に染めた。

「……――っ えっち……」

「ほら、手、支えてやるから、もっと気持ちよくなりなさい」

「ん……」

 片手ずつ下から支えられ、ヴィヴィはそれを頼りにまた匠海の上で腰を振るう。

「あっ これっ すきぃ……っ おにいちゃぁんっ」

「ヴィクトリアっ ああ、ヴィクトリア……っ くっ」

 兄に手を支えられると上体が後ろに反れる形となり、匠海の陰茎の切っ先でヴィヴィの膣裏側がごりごりと抉られる。

 ヴィヴィの目蓋の裏がちかちかと明滅し、躰が震えるほど気持ちいいその交わりに、ヴィヴィは金色の頭をふるふる振って耐える。

「あっ あぁんっ いいっ あっ あ……っ」

 あまりに強烈なその刺激が徐々に怖くなったヴィヴィが、匠海の手を振り解き、その胸に両手を着いた。

 そのままゆっくりと斜め上に動くように腰を動かしながら、ヴィヴィは匠海の顔を上から覗き込んだ。

「お兄、ちゃんっ 好き……っ 大好きぃっ」

「ああっ そうだなっ」

 切な気に瞳を細めて見下ろしてくるヴィヴィに、匠海はややぶっきらぼうにそう返してくる。

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