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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第90章
「こんなに気持ち良くさせてあげてるのに……。ほら」
柔らかな先で後ろを擦り上げられ、太い竿で中から押し広げられ、ヴィヴィの乳首がじんじんと痺れ始めた。
「やぁあんっ やっ やだっ と、とめて~っ」
「ほら、イこう? またお前の中、うねってきたし」
匠海が中に収めている昂ぶりで如実に感じる程、ヴィヴィの媚肉は大きくうねり始めていた。
(あ……また、むずむずするのっ やだっ おかしくなっちゃうぅ~っ)
「やああっ やぁ、怖いっ やだやだっ」
ヴィヴィが苦しそうに瞳を細めると、匠海が優しい声で宥めてくる。
「ん、怖くないよ。ほら、俺が見えるだろう?」
「お兄ちゃんっ 怖い……っ やぁあんっ 怖いよぉっ」
ヴィヴィはもう耐えられなくて、肩を上げているほうの腕を伸ばし、匠海の腕に縋り付いた。
「可愛いよ、ヴィクトリアっ ほら、気持ちいいな?」
腰を動かしながらもヴィヴィの片手をしっかりと握ってくれた匠海に、ヴィヴィの胸がきゅんと疼いた。
(あ……、手、繋いで……っ 嬉しい……っ)
「やぁっ おにい、ちゃっ あっ あぁああんっ ――っ!!」
匠海の手を握り締めてぶるると背を震わせたヴィヴィは、また呆気なく達してしまった。
重く感じていた腰が、イったことで少しだけ軽くなった感じがして、ヴィヴィの腰がくたりと下へ落ち込んだ。
「ああ、可愛くイけたね」
そう褒めながら撫でてくる兄の大きな掌の感触にも、勝手に躰がぶるりと震えてしまう。
頭がくらくらした。
呼吸も脈拍も早くて、酸素が足りていないのかもしれない。
そしてこれが兄の言う“酩酊状態”なのだとしたら、もうあんまり味わいたいものじゃない。
なんだか心臓に悪そうだ。
「……も、もう、死ぬ……っ」
据わった眼でそう零せば、さすがの匠海も聴き入れる気になったらしい。
「ふ……。そうだな。そろそろ1時間半経つし」
(い、1時間半~~っ!? ひぃっ)
「ヴィクトリア。最後に俺のこと、受け止めてくれるか?」
「…………う、ん」
なんだか匠海の声が、表情が甘えているように思えて、ヴィヴィはしんどいけれどもあと1回なら、兄を受け止めてあげたくなった。