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第92章 　 　 　　　　 　　

「お兄ちゃん、ヴィヴィを、罰して……？」

「え……？」

「だって、ヴィヴィ。実のお兄ちゃんのを、下のお口に銜え込んでる、悪い子なのっ」

　そう小さな声で言い募るヴィヴィは、自分の肩に回された兄の両腕にきゅっと縋り付いた。

「ああ、本当に、悪い『妹』だ」

　匠海はヴィヴィの耳元に顔を埋めると、金色の髪越しにそう言葉を吹き込む。

「ヴィヴィね？　兄妹なんだから、えっちしちゃ駄目って思うと、余計したくなっちゃう……っ　だって、お兄ちゃんの、頭がおかしくなっちゃうくらい、気持ちいいんだもんっ」

「そんなに気持ちいい？」

　掠れた声でそう確認してくる兄に、ヴィヴィはぐちゅりと音を立てながら、匠海の腰に自分の濡れそぼったそれを擦り付けた。

「うん。早く、はやく、ちょうだい？」

「ん……？　何をかな？」

　妹の懇願にそう焦らした匠海に、ヴィヴィはまるで叫ぶように小声で発した。

「お兄ちゃんの、えっちな白いのっ　いっぱいヴィヴィのお腹に出してっ」

　そんなヴィヴィに感極まった様に、匠海はその細い顎を掴むと自分へと振り向かせる。

「なんてエッチなこと言うんだ、この子はっ！」

　そう叱責した唇で妹の唇を奪った匠海は、ヴィヴィの口内の粘膜をねっとりと掻き回してくる。

　そしてゆっくりと下から突き上げてきた匠海の腰は、徐々にその激しさを増していく。

「ひゃうぅううっ！？　あっ　あぅ……っ　すごっ　……いいよぉっ」

　唇を離した途端、切羽詰まった嬌声を上げるヴィヴィを、兄は散々揺す振り続けた。

　腰を止めた兄にふっと息をついたのも束の間、妹を貫いたまま、匠海はごろりと後ろに寝転がった。

　兄の胸の上に乗せられたヴィヴィは両脚を大きく割り開かれ、その間から匠海に腰だけで突き上げられる。

「あっ　こんなの……っ　あ、やぁあんっ」

　ぐぽぐぽと聞こえる恥ずかしい挿入音もそうだが、こんな体位で抱かれるのが初めてのヴィヴィが、途端に恥ずかしそうに兄の胸の上で身を捩る。

「ああ、初めてだな？　でもすぐに、気に入ってくれると思うよ？」

「え……？　あっ　そんなっ　やぁっ　だめぇ……っ！」