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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第93章
「ぁあっ ダメっ あ……、おにい、ちゃぁあん……っ!」
2階建ての別荘の廊下に、ヴィヴィの切羽詰まった嬌声が響く。
その声に答えるのは、意地悪い風を装っているのに、甘い匠海の声。
「駄目だよ、ちゃんと見るんだ。俺達が繋がってるところっ」
「ぁ……っ お、にいちゃん、の……っ 入って、るぅ……っ」
「そうだよ。ほら、ヴィクトリアの下のお口が、俺のペニス銜え込みながら、よだれ垂らしてる」
2階の6個あるベッドルームの1つ。
そこのベッドの前に大きな鏡があることを知った匠海は、そこでヴィヴィをかれこれ1時間抱き続けていた。
たっぷりと時間を掛けて前戯を施され、何度も指や舌でイかされ。
ヴィヴィが我慢出来なくなって「お兄ちゃんが欲しいのっ」と懇願したところを、兄のいきり立ったもので滅茶苦茶に突き上げられ、何度も出された。
そして、兄が卑猥に囁いている「よだれ」とは、ヴィヴィの愛蜜だけじゃなかった。
ヴィヴィは目の前の鏡に映るあまりに淫猥な光景に、すぐに瞳を反らしては、兄に注意されていた。
「あ~……っ 絡み付くっ」
妹には目を瞑るな背けるなと言いながら、ベッドに躰を横たえたヴィヴィの片足を抱き込みながら、蜜壺深くで腰を止めた匠海は、うっとりと目蓋を閉じ、そのどろどろの膣内を味わっていた。
他人から見たら、いくら整った兄の顔でも、今は肉欲に耽る堕落した愚者にしか見えないかもしれない。
けれど兄を心から愛するヴィヴィは、匠海の緩みきったその表情、姿、匂い、全てに心奪われ、更に透明な蜜を溢れさせる。
「お兄……ちゃん……。綺麗……」
シーツに縋り付きながらうっとりとそう呟いたヴィヴィに、目蓋を上げた匠海が充血した瞳で見下ろしてくる。
「ヴィクトリアのほうが、綺麗だよ……。こんなに俺の注ぎ込んだ精子で汚れきっていても、お前は何時だって、美しいままなんだ……っ」
太くて逞しい陰茎で妹の蜜壺をまた掻き回しはじめた兄に、ヴィヴィはもう力なく零れ出る喘ぎを出し続けることしか出来ない。