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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第93章          

 抜かれる度に、亀頭の返しで掻き出される白濁が2人の結合部を更に汚し、そして、

「あっ ぁああんっ で……、出てぇ―――っ!!」

 鏡の中の自分は幼い顔に恍惚とした表情を浮かべ、弛緩した口内で赤い舌を引くつかせていた。

 そして兄が根元まで埋め込んだその陰茎は、ヴィヴィの中でびくびくと戦慄きながら白濁を送り込んでいた。

 太い竿を扱く様にぴったりと張り付いた薄紅色の膣口は、きゅうきゅうと妖しく痙攣し続け。

「はあ、はあ……。ぁあ、凄い……っ だから、何度でも、汚したくなるっ 穢したくなる……っ」

 そう苦しげな声で独白する兄の言葉が、どんどん遠くに感じ、

「…………っ ぉ、にぃ……ちゃ……」

 掠れた声で兄を呼んだヴィヴィは、ゆっくりと目蓋を閉じ、くたりと弛緩した。

「ああ、落ちたか……。っていうか、俺も、もう、無理……っ」

 妹と繋がったままぐったりとベッドに崩れた匠海こそ、明け方まで散々ヴィヴィを抱き、3時間程の睡眠で運転と性行為に及んだのだから、疲労するのは当然で。

「悪い、ヴィクトリア……。ちょっと寝たら、お風、呂、に……」

 そう妹に断りながらも匠海の意識も落ち、兄妹揃って泥のような眠りについたのだった。








 3時間後。

「……べとべと……」

 目をぱちくりしたヴィヴィが、そう漏らすと、

「…………なぁ?」

と短い相槌を返してきた匠海。

「…………ふふっ」

「笑うなよ……」

 昼前から互いを貪り尽くす様に抱き合った2人が目を覚ますと、広いベッドルームに満ちていたのは、噎せ返る程の性の匂い。

 そして兄妹の白い肌を汚す、乾きかけた白濁。

 なんだかその“あまりにも”な光景に、ヴィヴィは逆に笑ってしまった。

「うふふっ なんか、ほんと、獣みたい……。ふふっ」

 軽い声で笑うヴィヴィに、匠海も肩を竦めながら笑った。

「ふ……。じゃあ、ヴィクトリアはKitty(子猫)だから、俺は何になろうかな?」

 兄のその質問に、ヴィヴィはその腕の中で楽しそうに思考を巡らす。

「お兄ちゃん? ん~……。ライオンさん、オオカミさん? ハイエナさん、シロクマさん……?」

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