この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第19章                    

 そう宣言した途端、ドレスの中の薄い胸の奥で何かがふつふつと湧き上がってくる。

 それを胸に当てた掌でギュッと感じ取ると、ヴィヴィはきりっと表情を引き締めた。

「絶対に――! ……って事で、英気を養うために、ケーキを食べよう!!」

 ヴィヴィはそう言い切ると兄二人ににっこりと笑いかけ、二人の腕に自分の両腕を絡ませるとずんずんとデザートの饗されているテーブルへと向かう。

「あ~あ、食い気に走っちゃった」

「ヴィヴィ……まあ、元気になったならいいや……」

 匠海とクリスは口々にそう言いながらも、ヴィヴィに引っぱられながら苦笑する。

 そんなヴィヴィ達に気付いた女子達がまた不服そうな声を上げる。

「あ~、またヴィヴィが両手に花してる――!」

「羨ましいぞ~っ! 一人分けなさい!!」

 口々にそう言いながらもヴィヴィを輪に招き入れてくれた友人達に心の中で感謝しつつ、明後日のロシアへの旅立ちに思いを馳せたのだった。





/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ