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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第96章            


私の心は あなたの声で 開かれます

夜明けのくちづけに 花が綻ぶように


けれど おお 愛する人よ

私の涙を 乾かすには

あなたの声を もう一度 聞かせてください


どうか 告げてください

あなたが永遠に デリラのもとに 戻ってきたと!


もう一度 私の愛に聞かせて

昔の誓いを

私の愛していた あの誓いを


ああ! 私の愛に応えて

私に注いで 私に満たして あの陶酔を!

私の愛に応えて

私の愛に応えて

ああ! 私に注いで 私に満たして あの陶酔を!



麦の穂が そよ風に 波打つように

私の心は 震えるのです

あなたのやさしい声に 慰めてもらおうと


死をもたらす矢でさえも これほど速くはありません

あなたの恋人が あなたの腕の中に 飛び込む速さほどには


ああ! 私の愛に応えて

私に注いで 私に満たして あの陶酔を!

私の愛に応えて

私の愛に応えて

ああ! 私に注いで 私に満たして あの陶酔を !



 振付師の宮田先生と、『サムソンとデリラ』のプログラムを創るにあたり、2人の意見はある点では一致していた。

 メイン曲に “バッカナール” を使うこと。

 サムソンとデリラ と言えば、バッカナール。

 バッカナール と言えば、サムソンとデリラ。

 それほどまでに、 “バッカナール” という曲は有名だ。

 エキゾチックな香り色濃い、酒の神(バッカス)を祀る祝宴の曲。

 そして、それ以外にどの曲をプログラムに用いるか――。

 この点について、ヴィヴィと宮田で少し意見が分かれた。

 ヴィヴィは、デリラのアリア――“愛よ か弱い私に力をかして” を。

 宮田は 、デリラのアリア――“あなたの声に私の心は開く” を。
 
 各々の意見を突き合わせて、結局 “愛よ か弱い私に力をかして” を使う事になった。

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