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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第99章
「ひっ い、いやっ いやぁっ!!」
舌先で何度も上下に往復し、綻びかけていたそこを強引に開かせると、膣口から捻じ込ませた舌で、一心不乱に膣内を蹂躙してくる。
ヴィヴィは兄の首の後ろに引っかかっていた両腕が、今は自由になっていることに気づき、掌で兄の頭を押し返すがびくともしなくて。
抵抗すればするだけ余計に激しく膣内を撹拌され、溢れる蜜をじゅるりと音を立てて舐め取られ、ヴィヴィは襲い来る快楽に抗えず、とうとう甘い声で啼き始めた。
「やぁっ ぁあん……っ あっ だめ……っ」
「ああ、可愛い声だ。もっと聞かせて」
そう囁く兄の息遣いにさえ、ヴィヴィの膣口は卑猥にひくつき、匠海の舌を誘い込む。
「やだぁっ だめぇっ ぁんっ ぁああっ あぅ……っ」
自分の左太ももを抑え込んでいた匠海の掌が離れ、ヴィヴィは咄嗟に左脚をばたつかせようとしたが。
「ひぅううっ!? ひっ い、いやぁあっ」
切羽詰った様に甲高く啼いたヴィヴィは、振り上げた左足をかくかくと小刻みに震わせて、匠海のスーツの背中へと降ろした。
肉芽をくにくにと弄られる指先の刺激に、ヴィヴィの薄い腰がデスクの上でくねる。
蕩け始めた粘膜を舌先でぐににと抉られ、左の太ももがまるでもっとと強請るように、匠海の頬をさする。
より強められた蜜壺への愛撫に、ヴィヴィの細い背が一瞬しなり。
「ひゃうぅっ い……っ ふぅ……、んっ んぁあああんっ!!」
そう甘い声を上げて、ヴィヴィは簡単に高みに昇らされた。
(………………、ヴィヴィ……、なに、して……)
久しぶりにイった事で、頭が真っ白になったヴィヴィは一瞬、自分がここで何をしていたのか分からなくなった。
が、自分の股の間から顔を上げた匠海が、その濡れた口元を拭って自分に覆いかぶさってきた姿を見て、すぐに現実へと引き戻された。
(ヴィヴィ……、お兄ちゃんに無理やり、されたのに……、イっちゃったんだ)
匠海は妹の拘束した両腕の中にまた自分の首を入れると、デスクの上で呆けているヴィヴィをぎゅうとその胸の中に抱き込んだ。